要旨
- 真面目なデッキ解説回Part2
- 前回紹介したリストとの差分についての話
- 超CSⅥ環境におけるニンジャ・池ポチャへの信頼とガイアッシュへの不信
序論
村民・2月のあけおめ・まんじゅうです。2024年に入ってからこっち、超CSⅥ群馬に向けてひと月クソ真面目に調整をやったり、超CS明けに1週間インフルで寝込んだりでどったんばったんな日々を送っていました。
今回も真面目なデッキ紹介回。以前紹介した轟破天入りの【青緑ジョラゴン】について、超CSⅥ環境に合わせて調整を施した改良版の解説を行っていきます。
改良前のリストと重複する採用カードの解説はサクサク流していくので、より詳細に知りたい方は↓こちら↓のリンクから前回の記事をご参照ください。
本論
①デッキレシピ
改良前
改良後
轟破天三十七語 ~救いたいも池ポチャもいるんだからピンでもどうせアクセスできる~
上述の通り、ここからは主に2つのデッキの差分について解説していきます。
②新規採用・枚数増カード解説
・《フェアリー・ライフ》
採用枚数増加。1枚→3枚。
3~4ターン目にはビッグアクションを取ってくるデッキが多い現環境において、2ブを引けないと本当に話にならないのでどうにかして増量。……そうじゃない環境の方が少ない気がするので、純朴に2→4→6するデッキはどうあっても11枚くらい初動を積まされる運命なのかもしれません。
シャッフの採用により2→4の旨味が増したため、然程デッキパワーが落ちた感覚はありませんでした。見切り発車で小突いてきた【赤青マジック】相手に踏ませると大変気分が良いです。
可能な限り相手に見せずに隠しておくと、素のライフを搭載しなければならないほど必死なデッキであることがバレにくくなってお得です。Reライフと魔陣だけが公開領域に落ちまくった試合、【アナカラーグラスパー】と勘違いしてくれたお相手がラッキーナンバーで(多分九番目の旧王警戒の)「5」を宣言してくれたりしたので、覚えておくとどこかで役に立つかもしれません。
・《裏斬隠 カクシ・レシピ》
【赤青マジック】への対抗策として採用。2投。
ピン刺しでも4コスブーストのついでにアクセスできはするものの、わざわざ相手に「俺ニンジャ持ってっから!」と見せびらかしてしまうといくらでも対策されてしまいそうな気がしたのでこの枚数に。ジョラゴンやらデカブツやらを見送ってまで拾いたくなさすぎますからね。
たま~に【青黒COMPLEX】やら【巨大天門】やらシャッフに睨まれた【フィオナアカシック】がプレイしてきたブロッカーを止めて無理矢理リーサルを狙いに行くことも。どのデッキもシャッフの宣言は呪文ケアなどのために取っておきたいので、覚えておくとどこかで役に立つかもしれません2。
・《奇天烈 シャッフ》
対【赤青マジック】・【フィオナアカシック】用決戦兵器。コイツら相手に引きこめると試合の流れを一気に掴める点、他の対面にも腐りにくい点から3投。
【青黒COMPLEX】の波に乗って何度目かの環境入りを果たしたこのカード、2ブを11枚も積む羽目になっているこのデッキでも良い仕事をしてくれます。先行3ターン目で走り切ってくる【赤青マジック】には無力ですが、そんなものに対抗できるデッキの方が少ないので気にしない方が精神衛生上好ましいです。
【赤青マジック】はcip+次ターン攻撃時の「3」宣言で2ターンくらい泡を吹かせられますし、【フィオナアカシック】にはブーストの「3」かネバーの「5」、死にたくなければ魔の時刻の「6」のどれかを適宜宣言すればかなり良い感じになれます。
モモミーズの能力で踏み倒す先としてもそこまで悪くないのがありがたいですね。既に展開された相手のクリーチャーを完全に足止めするのは、完全不明でも不可能ですし。
・《五番龍 レイクポーチャー ParZero》
中速コンボデッキの救世主。2枚コンボだろうと6枚もトップを見せてくれたら大体どうにかなります。2投。
従来のリストでは「4ターン目のジョラゴン+デカブツを決められそうにない時のお茶濁し枠」としてガイアッシュを採用していましたが、改良版のリストでは彼にその役目を担ってもらいます。5コストなおかげで2→4シャッフから繋げられたり、多色の引きすぎで6マナ目をアンタップインさせられないタイミングでもプレイできるのが嬉しいところです。
サーチ能力は言わずもがな超強力ですが、ボトムに帰す枚数の多さも魅力のひとつ。魔陣やライフプランといったボトム操作カードをそこそこな枚数搭載しているおかげで、現実的なラインでゲーム終盤のデッキを思うがままに操れるのです。とりあえずデカブツや轟破天を上の方に配置しておくと良い気分になれますよ。
ジャストダイバー+ブロッカーという点も、【赤青マジック】やジョラゴンにバトルを仕掛けてくる高パワー・スレイヤー持ちへの妨害として優秀ですね。完全不明と並べれば「ほぼ間違い無く死なない1ターン」をもたらしてくれます。おまけに除去までできるとくれば、最早池ポチャ無しの生活は考えられません。
③不採用・枚数減カード解説
・《ライフプラン・Re:チャージャー》
同じく4コスト帯であるシャッフに枠を譲る形で枚数減。救いたいと合わせて6枚ほど確保できていれば2→4→6ルートもそこまで辛くはないだろう、という目測でこの枚数に。
4ターン目のジョラゴン始動率と防御力はほんのり低下しましたが、プレイすれば2ターンほど稼いでくれて盤面にも能動的に干渉できるシャッフの方が環境的にマッチしていたので然程苦しさは感じませんでした。ニンジャを採用した関係で以前より枚数が欲しくなってはいるんですけどね、流石に宇宙最強ブーストカードであるところの救いたいを押し退けるまでには至りませんでした。
余談ですが、調整段階ではこの枠をハロウィンズ・カーニバルにするか大真面目に悩んでいたんですよね。デッキの多色枚数が8枚まで減ったおかげで、実質2~3コストのマナ回収カードとして運用できるようになったこいつはしっかり強力でしたよ。
「【赤青マジック】がいる環境でGS減らすのは流石にキツイんじゃねえか」という友人の正論ビンタに耐えられなかったので(?)抜きましたが、GSの価値が低い時代になったら全然ワンチャンあると思います。少なくとも多色のウマキンよりは何倍も。
・《極閃呪文「バリスパーク」》
シンプルに枠が足りなくなってきたので0枚に。マジで欲しいんですけどねマトモな受け札。
前回も触れた通り、コンセプトにはめちゃくちゃ噛み合っているんですが。環境的にどうしても搭載したいシャッフやら、それに伴って欲しくなった追加の初動やらを減らしてまで、受けにしかならないカードを積みたくはないなと。
・《流星のガイアッシュ・カイザー》
- 2→4→6しなければ話にならない+多色のモモミーズを抱えて4ターン目を目指さなければならないデッキにおいて、多色という属性が致命的に弱い
- 相手の踏み倒しにカウンターするのが一番強いカードなのに、↑のせいでまともに手札にキープできない
- 2ドローもコスト軽減もSA止めも、リスクに対してリターンがあんまり嬉しくない
- ので、踏み倒してもあんまり助からない
- 一番効果的に踏み倒せて攻撃制限も効くはずの【赤青マジック】対面にも、ヒメカットやら新キューブリックがいるせいでマトモに機能しない
という事情で全抜き。全抜き直後はガイアッシュレスな事実がめちゃくちゃ不安にさせてきたんですが、池ポチャやらシャッフのおかげで全然苦しくなくなったので無問題でした。
なんでみんな平気な顔して【青緑ジョラゴン】にコイツ4枚搭載した上でウマキンやらシウバやらの多色カード捻じ込めてるんですか。どうなってんですか引きの強さ。こちとら多色8枚でも手札に抱えなきゃいけないモモミーズのせいでヒーコラ言ってんのに。
・《キングダムオウ禍武斗/轟破天九十九語》
枠に余裕が無さすぎて2投からピン刺しに。辛い。
実際問題、魔陣・救いたい4とライフプラン・池ポチャ2があれば盾以外にはほぼアクセスできるんで、多分これで良いんですけど。何なら相手の不意を突けた方が強かったり、相手によっては普通にハザードのロックをフルで活かしながら殴った方が良い感じなんですけど。心が。泣いています。
④その他採用カード解説
・《フェアリー・ギフト》
ガイアッシュを4ターン目に出してもあんまり良い気分になれなかった旧構築と異なり、2コストのシャッフや3コストの池ポチャを生成して良い気分にさせてくれるようになったカード。池ポチャのcipでワンチャン1コスト生物を確定で除去できるようになった点も込みでお得感が増しました。
・《フェアリー・Re:ライフ》
これ(説明)いる?
・《地龍神の魔陣》
どれだけ多色を忌み嫌おうと、流石に抜けない神の初動。
シャッフに着地+攻撃の2アクションで2ターンくらい稼いでもらうゲーム展開になった時、攻撃するターン=5マナのターンってコイツをサーチモードでも使ってあげられるんですよね。ホント~~~にありがたいんですよこれが。
・《【マニフェスト】チームウェイブを救いたい【聞け】》
宇宙一強いブーストカード。やっぱり4確。マナのデカブツを再利用できるこっちの方がウマキンより【青緑ジョラゴン】にマッチしていると思います。都合の悪いタイミングでは絶対に多色を引きません!!という自信のある方はウマキンでも良いかもしれませんが……。
手持ち無沙汰になりがちな8~9マナ帯、これ+シャッフ・池ポチャでそこそこ強めなお茶濁しができるようになったの結構アツいです。
・《MAX-G ジョラゴン》
引けないと始まらないので4枚据え置き。
受け札のバリスパークがデッキから抜けてしまったので、より敗北回避能力への依存度が高まりました。忘れがちな能力なのでしっかり頭に叩き込んでおきましょう。盾からハンドに来たコイツ×2に気付かず(ノーGSか……終わった……)で投了しかけた僕を救ってくれたチームリーダーには頭が上がりませんin超flat-CS 2nd。
・《完全不明》
やっぱジウォッチよりこっちですって奥さん。アイツアタックフェイズになるとサボりますよ奥さん。
両者のスペック比較は前回(リンク先ちょい下 《完全不明》の項)やっているので割愛。何かの間違いでジョーカーズかレクスターズの時飛ばしクリーチャーが出てきたら流石に話が変わりますが、どうせそんなことは起こらないのでこれからもコイツと共に生きていこうと思います。
・《自然の四君子 ガイアハザード》
ホントは4枚くらい積んで4ターン目の動き安定させたいんですけどね。枠が。
【青黒COMPLEX】ほかCOMPLEXを軸にしている系のデッキは、大体コイツorコイツをコピーしたジョラゴンを投げつけてあげると発狂して弾け飛んでくれます。非クリーチャーの確定除去には無力ですが、基本的にその隙に伸ばしたリソースでゴリ押ししていけるのでほぼほぼ無問題です。
・《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ’22》
4投。そりゃそう。
ガイアッシュ+バリスパークを不採用にした関係でちょっと素出ししにくくなりましたが、どうせ踏み倒す前提なデッキなのでそこまでダメージはありません。
まとめ
当学会3度目の真面目・デッキ解説の補足資料でした。
一月後には新殿堂の施行によって環境が大きく変わりそうですが、どうせこのデッキは被害を被らないはず+どうせド不利対面の【青黒魔道具】が甚大な被害を被るはずなのでまだまだ戦えると思うんですよね。ダブル希望的観測。ついでにアポロ系も滅べ。
ガイアッシュの固定観念から解き放たれたおかげでかなり柔軟なデッキになったはずなので、3月以降も末永く付き合っていきたいものです。普通にガイアッシュが強い環境になったらそれはそれで良いわけですし。
今回の超CSⅥ、縁あって紳士デュエマでおなじみあごもんさんとリストをシェアして戦ったんですよ。年明けからの1ヶ月間一緒にアイデア出し・ブラッシュアップをしてもらったおかげで、かなり満足のいくリストに仕上がりました。
このデッキが真っ当に環境デッキとシバキあえるようになった↑の3枚の投入+ガイアッシュとの別れも、僕ひとりでは辿り着けない結論でした。ありがとう強い漢。マッチ運がアレすぎてお互い戦績はアレでしたが。
デカいイベントもGPまでは無さそうなので、しばらくは学会活動に精を出していきたいですね。年始のどったんばったんのせいでウルトラ・轟破天・カードであるところのサエポヨ&ユキぴょんに言及するタイミングを完全に見失ってしまったので、商品展開が落ち着きそうな3月にでも水晶の人たちと一緒に触れたいところです。あと殿堂発表への所感。
ここまでご覧いただき、誠にありがとうございます。お相手は村民まんじゅうでした。
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