要旨
- 新弾カードレビュー(闇のキリフダ編)
- Hなアビスロイヤルは好きですか?
- インクの染みも良い感じなアルカディアス
- 祝!ターンを問わない置換除去クリーチャーの追加
序論
村民・重要な裁定変更・まんじゅうです。
《キングダム・オウ禍武斗 / 轟破天九十九語》の呪文側を唱えて、マナゾーンから《悪魔神バロム・クエイク》のような、「マナ進化」のクリーチャーを出せますか? https://t.co/uRiapNcX2g
— 村民(そんみん)まんじゅう (@wob_manju) 2023年2月17日
相手に轟破天の処理について説明しやすくなった事以外逆風
この辺轟破天で相当取り回し悪くなっちゃった つらい pic.twitter.com/83F614nCwn
つらい。令和も5年になってこんな向かい風にさらされようとは。
環境的な目線で話すなら、被害に遭ったフィニッシャー連中が元々採用の難しかったカードだったことから損傷は軽微なのですが。単純に轟破天というカードの遊びの幅が狭まってしまったことは、まっこと無念でなりません。理屈は納得できるのですけども。
そんな悲しみを背負いながらも、やっていきましょうカードレビュー。今回は DM22-EX2 デュエル・マスターズTCG ヒーローズ・ダークサイド・パック ~闇のキリフダたち~ 編です。
全カードにシナジーを見出せるほどの慧眼は持ち合わせていないので、轟破天を使う上で何かしらの影響がありそうなカードを数枚ピックアップ。星1つ(★☆☆☆☆)~星5つ(★★★★★)の5段階で評価していきます。ルピア炎鬼は星6つです
本論
①悪遊 ノチェス=アルトゥス
評価:★★★☆☆
派手で楽しいフィニッシャー枠。
このカードの登場で劇的な変化が起きた、という訳ではないのですが。お互いのマナからの多面展開がゴールになる轟破天、ある程度の制御が効く大量破壊兵器はなんぼあっても困りません。
- シンプルに相手のクリーチャーを複数体破壊して露払い+疑似ランデスを行いながら
- 自軍のpig持ちを破壊して何らかの恩恵を得ながら
6打点、というクソデカいパンチを(SA付与役は必要なものの)1枚で行えるようになったのは、ほんのりと技術革新な気がしています。サードニクスには1.ができませんでしたし。
連結ディスペクターを破壊しながらなんやかんやするのが鉄板っぽいですが、SA付与役まで兼ねてくれるグラッサ&タレットでニチャニチャするのも面白そうです。ギガハートとかネビュラホーンで次回攻撃時の自爆を回避したり、ガイオウバーンを2本持たせて唐突にガイラオウ走らせて楽しくなりた~い!
②闇鎧亜グランド・アルカディアス
評価:★★★☆☆
こちらもおもしろフィニッシャー。轟破天を唱えたターンにそのまま殴り勝つコンセプトのデッキなら、フルにスペックを活かせるのがステキです。……強さそのものよりも綺麗にテキストをなぞれるかでカードを評価している節、今自覚しました。
1体だけではちょっと心許ない〆力ですが、複数体並べたら面白くなりそうじゃないですかコイツ。単純に見栄えも良くて楽しそうですし。
せっかく轟破天経由でまとめて展開するなら、横に攻撃回数やブレイク枚数を増やしてくれるクリーチャーを添えてあげたいですね。どう考えても過剰ですが、どうせやるなら無限攻撃革命とか高貴心 プリンセス・プリン+アンタップキラー付与+アルティメット無法伝説とか。
③「鎮魂」の頂 ベートーベン・ソレムニス
評価:★★★☆☆
お久しぶりの(轟破天が恩恵を受けられるタイプの)置換除去。VANの方のベートーベンと比べて範囲は狭まってしまいましたが、現代において強いヤツは大体コマンドかつドラゴンなので然したる問題は無いでしょう。嘘を言うな。
ドラゴ大王と絡ませる場合、VANと同じように轟破天から完全なクリーチャーロック&ランデスを実行できるのは嬉しいですね。ドラゴン〇体目まで~とかコマンドの方だけ置換~にならなくてよかったですよほんと。
ドラゴンデッキに相当な殺意を向けるのでもなければ、正直VANの方で十分事足りそうなのですが。派手なcipと自前のSAのおかげで、轟破天を介さずちゃっちゃかゲームを決めに行けるソレムニスにもしっかり仕事はあるはずです。轟破天前から盤面に展開されていたドラゴンをペガサ.Star経由でシバけるのもちょっと面白いポイント。
何よりデッキの有色・多色比率を維持できるのがVANとの大きな差ですね。獅子王基盤のデッキに無理無く搭載できて、マナからデドダムカラーの2/3を供給してくれるのは地味ながらありがたいです。
「相手のクリーチャーをドラゴンにする」、みたいなテキスト持ったクリーチャー出たりしませんかね。切り札を狙う悪魔!!とか一緒に積んで遊べたらオモロなんですが。
④ルピア炎鬼
評価:★★★★★★
神。皆さんも一緒に崇め奉りましょう。安いうちに8枚くらい買っとけカード。
- ターンを問わず
- プレイヤーも問わず
- 召喚以外すべての展開に対して
- 置換除去(破壊)を行う
これほどまでに轟破天に都合の良いカードが今まであったでしょうか。無いと思います多分。
早い話、轟破天から最後に展開すれば、単騎連射マグナムと同じように相手のマナを大量に破壊できるんですよコイツ。実質的に単騎の2枚目以降として運用できるわけですね。何なら強力なメタ能力のおかげで、単騎と違ってポン置きしても強いカードなのが素晴らしいところです。
基本的には最後に自分のマナから出すことで完全な一方展開を狙うのがベターですが、あえて展開したくないクリーチャーを墓地に落とす器用な動きも可能なのがミソです。そうそう頻発する状況ではありませんが、選択肢は大いに越したことはないですからね。
唯一にして最大の弱点は、既に場に居る状態で轟破天を唱えてしまうとお互いのマナが溶けてしまう点。あらかじめ盤面に打点を用意できているならナシではないですが、基本的には避けたい状況なわけでして。
デッキを過度に歪めない方向でこの問題の解決策を探るなら、10マナを捻る直前にも使えるような軽量除去でルピア炎鬼を退かしてしまうのがベターなはずです。
自分のルピア炎鬼を退かす相手のメタクリも破壊できる純粋な強カード……という括りで探すなら、零龍星雲人/零誕祭はギリギリ実用的なラインかなぁと思っています。ガイアッシュを絡められたり受けにもなるのがGoodですし。
「自分の盤面を退かすこと自体がコンセプトであるデッキならよりスマートなのでは?」という観点から、生魂転霊を擁する【ハザード退化】はかなり自然にルピア炎鬼+轟破天のギミックを搭載できるんじゃないかなぁとも考えています。ルピア炎鬼の色がモモキングダムの着地に寄与することも気持ち良いですね。
母なる星域でCRYMAXジャオウガなりバラギアラ-MAXなりを生やすタイプも面白そうですね。轟破天のせいでcipが使えないとしても、CRYMAXジャオウガならなんか雑にボコスカ殴ってフィニッシュできそうですし。
鬼S-MAXの除去耐性として、ルピア炎鬼他の小型を犠牲にできるのもテクいですね。メタ用途で序盤からルピア炎鬼を置いておくことが許容されるのは、轟破天を唱えている余裕の無い相手に対してもやりやすくなって気持ちが良いです。
「相手に召喚されてたら轟破天が唱えられなくて辛いのでは?」というご意見はもっともなんですが。どうせこれまでも同様に数多のメタクリから虐げられてきたんですし、誤差みたいなものです。むしろ自分自身もメタられる分、とこしえなりアプルなりよかマシでさえありますよ多分。
まとめ
以上、ルピア炎鬼を褒め称える記事でした。本記事を書くモチベの9割は1匹の鳥に支えられています。
【轟破天】というデッキタイプを使用するにあたって、相手のマナに触れることは「それ轟破天じゃなくて良くね?」を回避するために意識せずにはいられないポイントです。その最上位たる無差別ランデスの再現性が上がったことは、本当に喜ばしいことでありまして。
赤黒という微妙な色の、しかも早期にプレイする意味がそこそこあるカードを採用させられることはそこそこしんどそうですが。考えがいは大いにありそうなので、当面は研究に退屈しなさそうですね。いいこと。
ここまでご覧いただき、ありがとうございます。お相手は村民まんじゅうでした。