要旨
- 真面目なデッキ紹介・解説
- エクストラターンを重ねると健康に良い
- ローゼルド、オモロイド
序論
村民・プリティーリズム・レインボーライブを見てください・まんじゅうです。
女児向けアニメ4クール分、というとんでもなく手の出しにくいコンテンツではありますが。見て絶対に後悔しない本当に素晴らしい作品なので、騙されたと思って騙されてください。私は「涙が枯れる」という慣用句をマジで体感することになりました。
本記事では、先日開催された2ブロックフォーマットCSにて優勝+3位入賞を達成できた【5cVol-Val-轟破天】のゆるーい紹介・解説を書き下していきます。
3位【画像左】
— トレカショップ KCC(春日部カードセンター) (@KCC2019615) 2021年10月24日
「村民まんじゅう」
使用デッキは
「5cボルバル轟破天」
コメント
「TCG情報サイトガチまとめよろしくお願い致します」
4位【画像右】
「紫炎」
使用デッキは
「5cディスタンベン」
コメントは
「ザーディクリカは3!!」
上位入賞おめでとうございます🎉#トレカKCC #春日部 pic.twitter.com/pLwhI29Ed1
第105回VDuelCS~2ブロック~37名
— VDuelCS専用アカウント【次回11/13(土)開催】 (@rafany_vduel) 2021年10月29日
優勝:村民まんじゅう【5cコントロール】
準優勝:おるどびす【5cコントロール】
3位:aris【シータギュカウツ】
4位:MIYU1996【白単鬼羅.star】
です!おめでとうございます!
※詳細は以下のコラムに記載しております。https://t.co/x9pIGxm9oL#VDCS
VDuelCS様のコラム上のインタビューにも回答しておりますので、そちらも是非。
「受けまくってVol-Val-8複数並べたら大体勝てるよ!!」という話をうすーく伸ばした記事なので、お急ぎの方はこれだけ覚えていただければ問題ございません。エクストラターンは正義。
前置きもほどほどに、さっそく本題に移っていきましょう。
※11/13追記:IMT DM日記様の動画にて本デッキをご紹介いただきました。実際にデッキが動いているシーンはこちらから。
おはようございます☀
— IMT DM日記 (@IMTDMNIKKI) 2021年11月12日
今日の日記!
本日は作成者様の村民まんじゅうさんの
5c VoI-Val轟破天をご紹介させて頂きました!
記事も出されておりますので、
ご一緒にご覧下さい♪
【CS優勝構築】2ブロックCSで多数入賞!5c Vol- Val轟破天!【対戦・デッキ紹介】 https://t.co/G60SDfJLie @YouTubeより pic.twitter.com/n7pis81GyN
本論
デッキ紹介
採用カード紹介
◇コンセプト
・キングダムオウ禍武斗/轟破天九十九語
推し。今回はVol-Val-8+ギャイア射出装置として運用。
ヴァルハルザークやユスティーツァ,その他EX持ちに盾が増やされがちな昨今、破天九語も中々有用です。ベンを上から取れるパワーラインなのも偉・ポイント。
・禁断竜王 Vol-Val-8
フィニッシャー。エクストラターン生成機。なんで一番下のテキストにターン1制限付けなかったの?
轟破天から射出するのが基本運用法な点、デッキに赤いカードが6枚しか搭載されていない点から、序~中盤は引き次第即マナに置きたい1枚です。
対面によっては何としても手札からプレイしたくなるカードですが、後々プレイすることになるはずの「マナから召喚権くれ~る」な6枚のことを考えて一旦手放すのが吉。もちろん、既に赤マナが使える状況ならその限りではありません。
轟破天から射出した場合、出た時誘発なジャストダイバー能力は無視され恩恵を受けられないという点は必ず覚えておきましょう。2ターン以上のエクストラターンが確定した時点で、逸る気持ちを抑えてターンエンドするのが正着です。
◇初動
・フェアリー・Re:ライフ
保険の初動。RXのシンカパワー付きモモキングNEXなどのブロッカーではどうしようもない相手に刺せるとお得。
・天災 デドダム
これ(説明)いる?
デドダム獅子王基盤の安心感を2ブロックという狭いプールの中で享受できるとあれば、縋らない手はないでしょう。トリガーマシマシなコンセプトならこれほど頼もしい土台もそうありません。
ノメノンをプレイしてきそうな対面にお出しするのは気が引ける初動ですが。そういった相手にはどの道盾で受けてカウンターすることになるはずなので、臆せずドンドンプレイしていきましょう。
・獅子王の遺跡
祈りましょう。祈るしかない。保険の初動を積もうが結局祈らさせるので禊は忘れずに。
初動として換算するには余りにも不安定なカードですが、結局盾に祈るコンセプトな時点で大概グラついた地面の上に立っているわけで。
いっそ思い切って、一気に7~9マナ帯にジャンプアップできる都合の良い面だけを見ていきましょう。そうでもしないとこのご時世に【轟破天】なんてやってられないし。
◇潤滑油
・魂晶 リゲル-2
序中盤はマナや墓地に置きがちな轟破天を、終盤手札に引き寄せてくれるサポーター。ササゲール2持ちのマッハファイターなので、序盤にプレイしてもいい感じに相手の注意を引き付けてくれます。
ベンとの相性は抜群。ササゲつつ次ターンの動きを滑らかにしてくれたり、2枚目以降のベンにマナor墓地回収能力を疑似的に付与してくれる名脇役っぷりが光ります。
ピン刺しするだけで、べらぼうに様々なゾーンにアクセスしやすくなるナイスカード。ベンの強さを更に引き立ててくれるので、グレイトフルなデッキにはオススメの1枚です。
・得波!ウェイブMAX
防御札兼2枚目以降のリゲル-2兼保険の保険なブーストカード。基本的には白米だんしゃくとして運用します。
猫も杓子もロスト・ソウルな現代2ブロックにおいて、半端に白米仕草を行ってターンを返す行為はとてもリスキー。
14マナ以上チャージした後、マナのカードを手札からプレイするための変換器として扱うのがベターでしょう。ベンのおかげで終盤は大体潤沢なマナに囲まれているはずです。
リゲル-2より採用枚数を多くしたのは、防御札にもなる点を評価してのこと。このカードの仮想敵である我我我や(早期に着地させてくるタイプの)Vol-Val-8が少なくなってきたら、枚数を入れ替えた方が良さそうです。
◇妨害札
・残虐覇王デスカール/ロスト・ソウル
流行り。カードプールを狭められたフォーマットにおいて、全ハンデスが弱いわけもなく。
このデッキではクリーチャー面も有用。Vol-Val-8の破壊カウント稼ぎに一役買ってくれます。
フィニッシュ前に大概1度はベンをプレイしている=呪文面でプレイしたこのカードがマナに落ちている、という状況が結構な頻度で発生するので、フィニッシュ前に存在を確認しておくとよいでしょう。
・砕慄接続 グレイトフル・ベン
インチキ。ブースト+防御+シールド追加+リソース確保+etcetc。は?
防御札に8枚ディスタスを採用している兼ね合いで、速度のあるデッキにはカウンターめいた召喚ができることも多々あるはずです。対面のマナ置きから"速さ"を感じたら、序盤から白黒緑3色の優先的チャージを意識するとよいでしょう。
コントロールデッキ対面にも……というよりハンデスのケアにもこれ1枚。素寒貧になってもトップ次第で一気に豊かな生活を営めるので、先4ロスト・ソウルにも腐らず祈りを捧げ続けましょう。
・地封龍 ギャイア
メジャーカードに仲間入りしてから久しい、クソデカシステムクリーチャー。散々言われてそうだけど封印してる奴より強くない?
どんな試合でも1回はプレイしたいorマナに置きたい1枚。これがあるとないとでは、轟破天でのフィニッシュ力に相当な差が生まれます。
昨今はこのカードへのピンポイントじみたメタカードも多く採用されるようになってきたので、空の盤面に立てればゲームセット……なんてことにはそうそうならないと思っていた方が安全ですね。
とは言え、1ターン以上はほぼ確実にヘイトを集めて延命させてくれるつよつよデコイなのに変わりはなく。9マナ帯に足を伸ばすのが、ひとまずのブーストノルマであることは間違いないでしょう。
・黒智縫合 レディオブ・ローゼルド
除去+ドロー+ハンデス+盾追加+エクストラウィンメタ。使う度好きになっていく、びっくりマルチタスク生物です。
こちらがビッグマナと見るやギャイアを出すことにオールインしがちな相手に、上から23000火力と5ハンデスを叩きつけられるのは、相当に快い体験となるでしょう。
デドダムの色確保のついでにマナにチラつかせるだけである程度の圧を与えられるので、そういった面でも序盤躊躇なくチャージできるのは美味しいポイント。
轟破天をプレイすることが最も安定した勝利手段であるこのデッキにおいて、
- 終盤一気にデッキを掘り進めてキーカードを引きにいきつつ
- 実質ロスト・ソウルで相手の足を削ぎ、次ターンの轟破天詠唱を限りなく確実なものにしつつ
- 多量のブーストやドロー、EXライフの影響で避けられないLOの恐怖を回避しつつ(ついでに封印もワンチャンケアしつつ)
- 轟破天前にはメタクリ焼きに、轟破天後にはVol-Val-8の破壊カウント稼ぎに溢れるパワーを活かしてくれる
このカードは正に縁の下の力持ち。
他の10コスト帯のカードに比べると確かに地味で、直接的にゲームを終わらせるパワーはありませんが。噛み合った時の強さは指折りなので、是非試していただきたい1枚です。ギャイアも最初は安かったんだから世間に流されすぎず自分で触って判断しようぜ
◇防御札
・猛菌 キューティ-2
強い。書いてある事以上に強いですこのカード。
使うまでは(いくらササゲール2持ちトリガーでも1体プリンにするだけだし……)と舐めてかかっていましたが。ベンをメインエンジンに据えることで、この淡泊なテキストは相当に強力な盾となるのです。
リーサルを1ターンずらすだけで格段にベンにアクセスしやすくなる=ビート対面に優位に立ちやすくなるので、薄味だろうとトリガー持ちな意味が相当大きいんですよね。
アルモモを立てて悠長にターンエンドするビート相手に素出しするもよし、ベンを出してから更に使いまわすもよし。複数回攻め手を止められれば、こちらの防御態勢も整えやすいはずです。
・無頼 ミランダ-2
キューティ-2の3~4枚目なイメージ。環境に合わせてお好みでそれぞれの枚数を調整していきましょう。
棒立ちのアルモモや展開メタクリーチャーを雑に処理できるのは高ポイント。轟破天フィニッシュへの直接的なサポートがしやすい点で2枚採用に。
・霊宝 ヒャクメ-4
なんでササゲール4にここまで能力盛っていいやってなったんでしょうね。なんでだと思います?
ディスペクター、取り分けベンを主軸に据えている以上、流石に4投せざるを得ないでしょう。呪文を封じられようとこいつがトリガーするだけで、状況は一気にひっくり返ります。
正規のコストを払ってプレイするタイミングがあまり無い点、後々ベンで無償召喚させられる点もあり、序盤は躊躇無くマナに置けるのも高ポイント。デドダムの色の2/3を確保しつつ、ほぼ確実に使用するベンの色を自然に補充できるのはありがたいですね。
・S・S・S
SIMPLE2000 THE 防御札。「何としても1ターン稼ぐ」「後続の攻め手も退かす」という目的を達成するのにこれほど適したカードは無いでしょう。
流行りのアルモモを意に介さず、ついでにギャイアやとこしえを処理して轟破天カウンターを現実的にしてくれるありがたい1枚です。
轟破天後に手打ちすることもたま~にあるので、複数エクストラターンを確保しつつマナ色も確保できそうな時はVol-Val-8で引き込んでおくとお得かも?
よく見る対面への立ち回り方
・赤単我我我
祈祷。以上。
流石にこちらが介入できるような速度ではないので、シールドの厚さに祈るしかない対面です。ベンの着地が勝敗を分ける分水嶺なので、白黒緑3色のマナ確保は最優先で行いましょう。
4種のディスタス達はギリギリ能動的にプレイできる可能性があるので、余裕があれば手札に抱えておくとgood。1体だけでも攻め手を削れれば、生存確率は大きく上がるはずです。
・モモキングRX系統
仮想敵その1。
我我我ほどではないにしろ、この対面もシールドからカウンターするつもりでゲームプランを立てた方が良いですね。
この対面、8割方プレイされるアルモモを上手く躱せるかどうかが勝負を分けます。
早期にアルモモのみを着地させた相手は、こちらのデッキタイプ・盾の厚さを察知して、ひとまず攻撃の手を休め数ターンかけて盤石な盤面を作りにいくことが多いです。
ほとんどのビッグマナデッキがアルモモポン置きだけで相当動きを制限されるので、無理に速度を出さなくても問題ない……というのがその決断の理由でしょうか。
その心の隙につけ込んでキューティ-2による妨害、ミランダ-2やS・S・Sによる除去を行い、なんとか時間を稼ぎましょう。特にキューティ-2は確実に1体の足を止めてくれるので、過剰打点を揃えようとする相手に渋い顔をさせられます。
ギャイアを出せば相当数のカードが機能停止するので、除去よりもギャイアポン置きの方が有効なシーンも存在します。9マナ帯まで生き残れたら、相手の公開領域とにらめっこしながらプレイするカードを考えていきましょう。
・コントロール対面
仮想敵その2。
ほとんどのコントロールデッキがロスト・ソウルを採用している現環境、「4~5ターン目辺りで手札は全てもぎ取られてしまうもの」と思っていた方が健全かもしれません。毎回こちらがもぎ取る側に回れるなら苦労は無いのですが……。
基本的には後々ベンをプレイすることになるとは言え、Vol-Val-8や轟破天のような墓地に落とされたくないカードは早々にマナに逃がしてしまいましょう。
コントロールミラーでは、ロスト・ソウルの詠唱→ギャイアの着地がひとまずのゴールになりがちです。ギャイアを立てた相手が一息ついている間に逆転できるよう、ローゼルドをプレイできる10マナ帯までは足を伸ばしたいところ。
・ゼーロベン(ほかコンボデッキ)
割り切り不利対面。軽めの除去札を搭載していない都合上、ゼーロ→ベンの動きを妨害することはほぼ不可能です。ハンデスしてもすぐ復帰されそうですし、目の上の瘤なギャイア対策も十全でしょうし。
ですが2ブロックのカードプールでは、コンボデッキのフィニッシュ手段のほとんどがヴィルジャベリンによるLO狙い。ローゼルドのプレイがギリギリ間に合えば、泥沼の殴り合いに持ち込める可能性は無きにしも非ずなのです。
ローゼルド本人をプレイするにも轟破天から射出するにも、(ディスタスの場持ちの良さはあんまり信用できないので)とりあえず10マナ必要です。そこまでマナを貯められたら、後は天命を待ちましょう。
まとめ
当学会初、クソ真面目なデッキ紹介でした。推しのカードがちゃんと強いことを証明できて満足。
オウ禍武斗/轟破天をどうしても使いたいがために色々と無理をしてこさえたデッキなので、「現環境最強!これ使っておけば間違い無い!!」という顔をする気は全く無いのですが。
シールド・トリガーから生まれるドラマに心惹かれがちな方、潤沢なマナとエクストラターンによるブルジョワプレイがお好みな方、数多のデカブツと一緒に相手を圧殺したい方。願わくばこの記事の内容が、皆様にとって有益なものであることを祈りつつ、筆を擱こうと思います。
ここまでご覧いただき、ありがとうございます。お相手は村民まんじゅうでした。